2022-01-01から1年間の記事一覧
(26)となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代イスラムには確たる行動規範があるが、多くの日本人はそれを受け入れることができないので、仲間になることはできない。だから、私たちは「となりのイスラム」として接することしかできない。し…
(19)家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書)「法は家庭に入らず」という精神は、明治民法から現在まで引き継がれており、家族は愛情によって結ばれている聖域だから、法的拘束力は必要ない、という観点に立脚している。言い換えれば…
(13)資本主義と民主主義の終焉――平成の政治と経済を読み解く (祥伝社新書)1995年は、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、沖縄県民総決起大会があった1年。そして、経団連から「新時代の日本的経営」という報告書が出された。それは労働力の流動化を進め、人…
⑺予定日はジミー・ペイジやはりミーハーは良いと実感できる。それでポジティブであれるもの。そりゃ、予定日がジミー・ペイジの誕生日、それだけでワクワクする。何よりうらやましいのは、夫のさんちゃんの誕生日がマーク・ボランと同じってこと、私なら、そ…
2022年11月の読書メーター読んだ本の数:30冊読んだページ数:7815ページナイス数:78ナイス https://bookmeter.com/users/1367150/summary/monthly/2022/11 ① <責任>の生成ー中動態と当事者研究ポストフォーディズムでは、欲望を「使い捨て」にするものとし…
2022年10月の読書メーター読んだ本の数:26冊読んだページ数:7371ページナイス数:84ナイス https://bookmeter.com/users/1367150/summary/monthly/2022/10■職業は売春婦フェミニズムでは女性の性は男性によって搾取される、という構図になっている、特にセ…
朝日新聞によると、国葬実施「評価せず」が59%であったと報じられており、新聞の特徴もあるだろうから、おそらく半数くらいが「評価せず」であると考えられるでしょう。そして、実施時に政府は「弔意の強制はしない」と表明していました。弔意とは、人の死…
本書における著者のスタンスは、人間は誰でも「苦」や「限界状況」に直面してしまう可能性があり、そうなったときに頼れる「大きな物語」が必要である。しかしそれは、独りよがりのものではなく、道理にかなっているかを見定める必要がある、というところに…
旧約聖書*1を読むと、『創世記「天地の創造」』で、アレッ?と思います。いつごろはじめて読んだのか、記憶は定かではありませんが、どういうことなのか理解ができませんでした。 初めに、神は天地を創造され、そして神は言われた。「光あれ。」神は光と闇を…
西村康稔経済産業相に対する同省の内部文書「対応マニュアル」、まあ「忖度」の手引きですね、そういうものが存在しているそうです。「西村経産大臣出張時の注意点【取扱注意】」という表題らしく、八月の福島県出張に合わせて作成された、と言われています…
京都、先斗町を三条方面へ向かって突き当たり、鴨川方面に向かって歩いた南側、川沿いに、Riversideという輸入レコード店があって、一九八〇年前後で六年ほど、多い時で週一回ぐらい、足しげく訪れていました。窓から鴨川が見えていた、という記憶があります…
前回の記事で「国益よりもアイデンティティが重視される」と述べましたが、脚注をつけるのを忘れてしまいました。クーパーの言っていることです。せっかくですので当該部を引用しておきます。 ……正常な利益計算に従えば、イランはイスラエルと同盟関係を結ぶ…
イギリスの外交官ロバート・クーパーは、国家の形態をプレ近代国家・近代国家・ポスト近代国家の三つに区分しています。*1 名称だけでもわかりそうですが、クーパーの説明を要約します。プレ近代国家とは、正当に国家が暴力、を独占できていない不安定で脆弱…
安倍元首相への銃撃事件は、ある特定の宗教団体への個人的恨み、による犯行であるので、テロではありません。しかし、容疑者がそのような宗教をのさばらしたまま、放置していた政治や、身内の信仰によりもたらされた不幸をもって、社会から見捨てられたなど…
人権として尊重されなければならないものに、「愚行権」というのがあります。周囲からみれば、愚かであり、過ちであると思われるような行為であっても、他者に危害を与えたり、公共の福祉に反しない限り、邪魔されない自由、という権利です。これは、社会通…
前回、統一教会の教義らしきものについて触れましたが、これは仲正が信者であった当時のものであろうし、その後、批判を受けなどして、路線変更などはあったろう、とは思いますが、興味がないので、調べていません。変えようのない資質のようなものを列挙し…
統一教会(元、ですが、この呼称を使います)で思い浮かべるのは、歌手の桜田淳子や元新体操選手の山崎浩子が参加していた「合同結婚式」です。会場に多くのウエディングドレスの女性とタキシードの男性がペアで並び、歓喜の声をあげている、異様ともとれる…
問題解消の手段として、暴力を用いる、目的の達成手段として、暴力は適切な手段ではありません。しかし、そのような事例は後を絶ちません。それは、問題解消という本来の目的であったものより、暴力という手段の行使が、当人のなかで大きな比重を持つように…
参議院選が終わって、自民が単独過半数、改憲勢力が三分の二を超えた、などと政局面のみが強調されています。ますます、参議院など「不要」という思いが募ります。 選挙運動期間中、安倍晋三元首相が応援演説中に銃撃され、亡くなる、という悲惨な事件もあり…
日本の「ジェンダーギャップ指数」は相変わらず、低迷したままです。それは内閣府が「男女共同参画社会」を目指すために立ち上げた、内閣府「男女共同参画局」なる呼称、からも見て取れます。「男女共同参画」、なんともぼやけた表現です。「男女対等社会」…
参議院選です。回数を経るごとに、ばからしい選挙戦で、白けてしまいます。 参議院は「良識の府」などと言われていましたが、「政局」の道具でしかなくなってきている、ように見受けられます。与党とか野党とかの立場や、政党が強調されているだけで、衆議院…
陰謀論ではありませんが、陰謀的なものはあるでしょう。陰謀とは、広辞苑によると、ひそかにたくらむはかりごと。謀叛《むほん》の計略で、秘密裏に準備されているのですから、計画通りに成し遂げられたり、露見して失敗してしまう、の結果として表面化しな…
旧約聖書にある『ヨブ記』を読みました。ユダヤ文学の最高作とされていて、後世に大きな影響を与えた、と言われています。様々な文学や思想関連の作品にインスピレーションを与え続けている、とも言われています。私も、『ヨブ記』について書かれた書籍を読…
先日、いつも行っているお店に、夕食ついでにお酒を飲みに行きました。カウンター七席ほどに座敷席があるくらいで、知らない人はほぼ来ないようなお店です。そこへ、一度誰かに連れてきてもらったことのある人が、知人と二人で来店されました。お酒を飲みな…
このところ週刊文春で、細田博之衆院議長のセクハラ疑惑が取りあげられており、女性記者に「彼氏いるの?」とか電話やメールで「いまから来ないか?」と誘ったりした、などと報じられています。議員と記者の関係は仕事上のものであり、かつ、身内に属してい…
今更なのですが、小学生三年生から英語教育がなされているのに、疑問を持っています。 かつて二十代前半ぐらいまでは、英語は使えていました。その後は、零細企業に勤めていて、人付き合いもあまり好きじゃないので、いつの間にか使えなくなってしまっていま…
法然といえば、続いて出てくるのはその弟子親鸞になります。その仏教思想はさておき、彼の生きざまにも興味をそそられます。そのあたりを素描してゆきます。 親鸞(1173~1263)は、その実在が疑われていた時代もあったぐらいですから、その実像はあまり知ら…
〈鎌倉殿の十三人〉つながり、というわけでもないのですが、治承・寿永の内乱(源平合戦)での源氏側に熊谷次郎直実という興味深い武者がいました。源義仲勢を滅ぼした源頼朝軍は、後白河法皇の院宣を受け、西国で勢いを盛り返した平家を追討にむかい、一ノ…
五月八日に放送されていた第18回『鎌倉殿の13人』では、〈壇ノ浦の戦い〉が描かれていました。とはいっても、見ていないのですが、以前から〈壇ノ浦の戦い〉には異様さを感じていました。 壇ノ浦の戦いの前哨戦といいますか、一連のいくさの中に〈屋島の戦い…
Hatena Blogのホームを開くと、「週刊はてなブログ」の「Editor's Pickそれぞれのやり方で、読書を楽しむ」という文章が目に入りました。 仕事上、本を参照する必要のない者としては、多くの本を読んでいると思いますが、では、楽しむために読書をしているの…