サンガの寅さん

中学生が理解、批判できる、をモットーとしていますが、記事が健全な中学生には、不適切な内容のこと、もあります

社会

日本は「ポスト近代国家」なのか

前回の記事で「国益よりもアイデンティティが重視される」と述べましたが、脚注をつけるのを忘れてしまいました。クーパーの言っていることです。せっかくですので当該部を引用しておきます。 ……正常な利益計算に従えば、イランはイスラエルと同盟関係を結ぶ…

中国・ロシア・そしてウクライナ

イギリスの外交官ロバート・クーパーは、国家の形態をプレ近代国家・近代国家・ポスト近代国家の三つに区分しています。*1 名称だけでもわかりそうですが、クーパーの説明を要約します。プレ近代国家とは、正当に国家が暴力、を独占できていない不安定で脆弱…

参院選が終わって

参議院選が終わって、自民が単独過半数、改憲勢力が三分の二を超えた、などと政局面のみが強調されています。ますます、参議院など「不要」という思いが募ります。 選挙運動期間中、安倍晋三元首相が応援演説中に銃撃され、亡くなる、という悲惨な事件もあり…

ジェンダーギャップと伝統

日本の「ジェンダーギャップ指数」は相変わらず、低迷したままです。それは内閣府が「男女共同参画社会」を目指すために立ち上げた、内閣府「男女共同参画局」なる呼称、からも見て取れます。「男女共同参画」、なんともぼやけた表現です。「男女対等社会」…

科学者議会

参議院選です。回数を経るごとに、ばからしい選挙戦で、白けてしまいます。 参議院は「良識の府」などと言われていましたが、「政局」の道具でしかなくなってきている、ように見受けられます。与党とか野党とかの立場や、政党が強調されているだけで、衆議院…

三つの陰謀

陰謀論ではありませんが、陰謀的なものはあるでしょう。陰謀とは、広辞苑によると、ひそかにたくらむはかりごと。謀叛《むほん》の計略で、秘密裏に準備されているのですから、計画通りに成し遂げられたり、露見して失敗してしまう、の結果として表面化しな…

陰謀論否定の困難さ

先日、いつも行っているお店に、夕食ついでにお酒を飲みに行きました。カウンター七席ほどに座敷席があるくらいで、知らない人はほぼ来ないようなお店です。そこへ、一度誰かに連れてきてもらったことのある人が、知人と二人で来店されました。お酒を飲みな…

難民と避難民

「ウクライナ避難民」という発言に不自然さを感じていました。「避難民」というと、住んでいるところで災害などに逢われて、やむなく安全なところへ移ってこられた、という状況を思い浮かべるからでしょう。しかし、それほど深くは考えていませんでした。 日…

学生時代の意義

三月一日に「就職活動」が本格的にスタートしました。ニュースを見ていたら、いくつかの内定をもらっている学生が、説明会なのでしょう、その会場で他の企業との接触を求めている旨の発言がありました。もっと早くから活動していたのでしょう。就職活動があ…

強者の既得権への安住

10月25日の読売新聞に「トヨタ労連、立民離れ」という記事がありました。参院選では共産共闘に拒否感、与党との関係強化も視野にということらしい。 その記事に以下の記述があった。 全トが与党との連携に動いた背景には、立民と共産党の共闘に対する拒否感…

入管法改悪だけ?

権力などが行う政治活動への抗議や異見を唱えることは、特定者層の不利益にならない限り、もっと身近になるべきだ。それは私たちに「直面している問題」を周知させてくれる。その行為が、案件への認識不足に端を発するものでも構わない。親切な人はおられる…

ワクチン接種

五月七日の読売新聞の『気流』に、兵庫県明石市の西村美代子さんによる「ワクチン接種 若い人から先に」という投書があり、虚を突かれ、感じ入りましたので、引用します。 新型コロナワクチンの接種は高齢者が先です。現在、国内のワクチンには限りがありま…

ミャンマーではなく「ビルマ」を

二〇二一年二月一日にミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問らが拘束されて以降、事態は深刻化の一方をたどってきている。 時間的には逆になるが、記事をあげる。 クーデター後の混乱が続くミャンマーで、18日夜、現地在住の日本…

長崎県の関係者によりますと、学校の校則や指導の在り方が全国で議論になる中、県教育委員会が県立高校と県内の国公立中学校の合わせて238校を対象に、校則や指導の際の基準となる「学校のきまり」について調査した結果、全体の58%に当たる138校が下着の色…

「男だろ!」価値観

箱根駅伝で発せられた、駒澤大学大八木弘明監督の「男だろ!」という檄が話題になっているようだ。 最終10区で3分20秒差。誰もが「逆転不可能」と思った差を縮め、奇跡の大逆転劇でレースはクライマックスを迎える。手に汗握る展開の中で、テレビから聞こえ…

住民投票

芸能人の政治的発言がゆえなき批判にさらされていることが大きく報道されている。私はもっと著名人たる芸能人などのケースの門外漢から「これはおかしいのではないか」という問題提起がなされなければならない、と考えるのだが、それが気に食わない層がある…

夫婦別姓の家庭崩壊

週刊新潮2月6日号で、『「杉田水脈」論外でも問題は「夫婦別性」の家族崩壊』という特集があった。確かに、「夫婦同姓が結婚の障害となっている」という玉木雄一郎国民民主党代表の発言に対して「だったら結婚しなくていい」と野次で済ますというのは論外…