サンガの寅さん

中学生が理解、批判できる、をモットーとしていますが、記事が健全な中学生には、不適切な内容のこと、もあります

増補感想2211 その4

(19)家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ (角川新書)「法は家庭に入らず」という精神は、明治民法から現在まで引き継がれており、家族は愛情によって結ばれている聖域だから、法的拘束力は必要ない、という観点に立脚している。言い換えれば…

増補感想2211 その3

(13)資本主義と民主主義の終焉――平成の政治と経済を読み解く (祥伝社新書)1995年は、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、沖縄県民総決起大会があった1年。そして、経団連から「新時代の日本的経営」という報告書が出された。それは労働力の流動化を進め、人…

増補 感想2211 その2

⑺予定日はジミー・ペイジやはりミーハーは良いと実感できる。それでポジティブであれるもの。そりゃ、予定日がジミー・ペイジの誕生日、それだけでワクワクする。何よりうらやましいのは、夫のさんちゃんの誕生日がマーク・ボランと同じってこと、私なら、そ…

増補 感想2211その1

2022年11月の読書メーター読んだ本の数:30冊読んだページ数:7815ページナイス数:78ナイス https://bookmeter.com/users/1367150/summary/monthly/2022/11 ① <責任>の生成ー中動態と当事者研究ポストフォーディズムでは、欲望を「使い捨て」にするものとし…

存在しない女たち

手に取っていなかった『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』(キャロライン・クリアド=ペレス 神崎朗子訳 河出書房新社 2020)を読みました。というより、飛ばし読みです。フェミニズムの良い面と悪い面が表れている、とい…

舟を編む

先日『舟を編む』を古本市場で購入し、読了した。読み始めてすぐ、冒頭の六頁に『岩波国語辞典』にひらがなのルビが振ってあり、それに眼が留まりしばらく見つめ(見とれ)てしまっている自分に気が付いた。2012年の本屋大賞の一位であり、作者の父親があの…

五瓣の椿

以前NHKドラマの再放送を録画していたのを観たとき、なんだか印象が違うような気がして、再読してみたことがあった。その時気が付いたのだが、単純に終章を読んでいなかっただけで、終章のないほうが余韻があってよかったように感じた。 山田宗睦の解説に 〈…

『ヴァギナ』ナオミ・ウルフ 2

今では流通していないだろうが、関西では女性性器のことを「オメコ」とよんでいた。そして性行為も「オメコする」「オメコさせる」などと自動・受動の動詞活用形に変換して通用させていた。これに対して性行為は女性性器を持つものへのレイプに近い視線があ…

世界のニュースを日本人は何も知らない

日本人の国際感覚の希薄さを象徴するのは、中国の人名についてだと思う。中国の最高指導者である「習近平」総書記にしてもこれは日本語表記であり、「しゅうきんぺい」も日本語読みである。「シュウキンペイ」といっても世界ではだれのことかわからない。そ…