サンガの寅さん

中学生が理解、批判できる、をモットーとしていますが、記事が健全な中学生には、不適切な内容のこと、もあります

新聞休刊日

看護師などのことしの夏のボーナスを去年よりも引き下げた医療機関が、およそ3割に上ることが分かりました。調査を行った労働組合は、「新型コロナウイルスに感染する危険を感じながら使命感で働いている医療従事者の退職が増えるおそれがある」と指摘しています。

日本医療労働組合連合会が加盟する医療機関を対象にことしの夏のボーナスについて調査したところ、先月30日の時点で回答した338の医療機関のうち、およそ3割にあたる115の医療機関でボーナスの額が去年より引き下げられていたということです。

               NHK NEWSWEB 2020年7月13日 5時15分

これは「おかしい」といってすまされることではなく、十分予想されることであったにも関われず、起こってはいけないことが起こってしまったのだ。これは私たちが、看護師を含め福祉関連の担い手の人たちの「きつい仕事」と「低賃金」を傍観していたことが大きな要因であるように思う。

さて、その七月十三日は新聞の休刊日であった。以前新聞社の知人に聞いたところ、その日は新聞印刷の設備の保守点検にあてられているとのことであったが、号外はどうしているの、なぜ全紙一斉なのと納得できなかった。のちにわかったのだが、人口の少ないところでは複数社の新聞を扱っている販売店が多く、決めておかなければ休業できない、という建前のような説明(休業といっても前日の朝刊と当日の夕刊はあるのだし……)だった。責任者の月に一度の完全な休みなのだろうか。とはいっても広告集めや新規開拓などの業務もあるのだろうから、「働き方改革」は別の世界の話、なのかもしれない。

最近は新聞離れが言われているが、当たり前のように毎日手元に届く、ありがたいことだ。しかし、新聞社にとって部数の維持・拡大には販売員の力が大きく貢献しているのにもかかわらず、彼らへの評価が十分見合ったものであるとはいいがたい。良質の記事を載せれば評価されるだろうが、部数が伸びるというものではない。新聞社は自社の重要な協力者として正当に評価し、彼らの仕事をノルマを課すだけではなく「やりがいのあるもの」へと導かなければならない。でなければ、毎朝コンビニへ新聞を買いに行かなければならず、目当ての新聞が売り切れて何軒も探さなくてはならなくなるかもしれない。そして、新聞離れはますます進む。