竹下発言
自民党竹下派の竹下亘会長(衆院島根2区)は18日、島根県の丸山達也知事が同県内の東京オリンピック聖火リレーの中止意向を示したことに関し「知事の発言は不用意だ。注意しようと思っています」と述べた。
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また、竹下氏は18日、キス強要報道について橋本新会長を擁護した。「スケート界で男みたいな性格なので、ハグなんて当たり前だ。セクハラと言うのはかわいそうだ」と党本部で記者団に語った。同時に「セクハラと思ってやっているわけではなく、当たり前の世界だ」と指摘。「セクシュアルな思いを持ってしたわけでは全くない。理解してあげてほしい」とも述べた。
その後、竹下氏の事務所は報道各社に対し「男みたいな」とした発言に関し「正確には『男勝り』と言いたかった」と訂正した。
(毎日新聞 210219)
選挙で選ばれた自治体の長の発言が自分と意見と異なるからといって、派閥の長であり元総務会長であっても一介の衆議院議員が「呼んで注意をする」(朝日新聞)とはどういうことだろうか。
「セクハラ」は「セクハラと思ってやっている」のではなく、された側がどう受け取るかなのです。まして橋本新会長は、スケート界にとどまらずスポーツ界での有力者の地位に、かつても今もあるのだろうから。それを含めて「男勝り」?
親愛を表す身体表現なのだろうが、私は身体接触である「ハグ」にはなじめない。異性が相手であるならなおさらだ(女性に対して妄想があり、劣情という言葉どおりそれに引け目を感じているからなのかもしれないが)。身体的接触は特別な関係があるか、それを望む者としか行わない、というマナーに縛られている。しかしなぜハグを話題にあげたのだろうか。「ハグなんて当たり前」という世界は特殊なのではないか。
しかしこの発言は、五輪にも橋本新会長にもマイナスにしかならないのでは………