議員の休暇
女性問題を週刊文春に報道された自民党の宮崎謙介衆院議員(35)(京都3区、当選2回)は12日午前、国会内で記者会見し、「深く反省し、議員辞職する決意を固めた」と述べ、議員を辞職する意向を表明した。
宮崎氏は妻の金子恵美・同党衆院議員(37)(新潟4区、当選2回)が5日に出産した男児の育児のため、「育児休業」取得を宣言していた。
YOMIURI ONLINE 2016年02月12日 13時48分
いかにも週刊誌ネタのスキャンダルで、詳細まで知ろうとは思わないが、いろいろと考えたことがあった。以下は記事から連想したフィクションです。
議員にとっての地元
この二人はおそらく「職場結婚」であろう、生活はもちろんのこと基盤は東京にあるでしかないと思ってしまう。。夫婦というのは生計を共にする意志を持つものであるのだろうし、そして国政の議員は仕事の場が東京であろうとも、基盤は自身の選挙区にあるはずだ。にもかかわらず夫婦で別の選挙区というのは、中央から派遣されて甘言を、という印象を持ってしまう。
育児休業
育児休業とは、不思議な言葉だ。休業とは仕事がお休みということで、もちろん収入はない。議員というのは日雇労働のようなもので、実労働がなければ収入もないというものなのか。たとえば個人商店を考えてみればいい、育児のためにお店を休業ということは考えにくい。
ということで、権利として収得できる休暇であると考える。一般企業などの場合は休暇を取るにはその仕事を埋め合わせる人が必要で、それを賄うには何らかのコストが必要で…。
いや、これはまた別の問題だ。
育児休暇をとったとして、まさか彼の自由時間は一切認められない、というのではなかろう。たまにはまとまった時間の息抜きが、ということでの「密会」であったのか。彼は議員活動をしていたのと同じく、育児にあたると考えていたのであろう。そしてその時の余暇と同じく。
議員
議員は建て前としてであっても、その人に世の中をよくしてもらいたいと選ばれた人である。ならば彼(彼女)が議会を欠席するということは、その選出された選挙区の人たちの意は届けられない、ということだ。地域であれ国政であれ選出された議員は、不支持の人たちを含む選挙民に対する任をまっとうする責任がある、と考えている。職責についての重みが違うのだ。自ら率先して権利の実行するよりも、認められていない権利の実現に奔走すべき立場なのでは。
などと今さらながら考えさせられた。