サンガの寅さん

中学生が理解、批判できる、をモットーとしていますが、記事が健全な中学生には、不適切な内容のこと、もあります

パンデミック2020

終息の兆しさえ見えていませんが、2020は、人類にとってトラウマとなってしまう「パンデミック2020」と畏れられるもの、という記憶になるでしょう。。もし来年「TOKYO 2020」と謳われるならば、それは「浮かれ者たち」の無神経な標語と成り下がるおそれがあります。

四月七日に東京・大阪・千葉・神奈川・兵庫・埼玉・福岡の七都府県に「緊急事態宣言」が出された。いまの事態は世界的な「パンデミック」であるのだから、危機感に乏しいのでは、と憤りを感じる。医療従事者をはじめ現場に携わる方たちは「命」をかけておられるし、「ケア」部門にかかわる人たちにも頭の下がる想いである。だから、せめて安倍晋三首相をはじめ、政治家には、自治体の判断任せではなく、せめて「政治生命」くらいを投げ捨てるくらいの覚悟が欲しい。

政策対応では小池百合子東京都知事の強気な判断が目を引くが、森田健作千葉県知事も述べているように、それは盤石な都の財政があってのことで、他の自治体では実現できない。この危機的状況で、全国一律の対策を施行するには国家の強権に頼るしかない。

このように考えてみると、「百万枚のマスクを手配し、医療機関などに提供した」一私人である孫正義の行為は立派に見えるが、弊害でしかない。国民にとって最終的に保護してもらえるのは「国家」だけである。それゆえに強権を与えられている。「百枚のマスクを寄付」であるならば「善意」だが、「百万枚のマスク」になれば国権的行為の侵犯に近い。大きな影響力(財力)を持つ一私人である孫はそのコネクションを、発起人などとして利用してもらうことに徹すればよかったものを、前面に出てしまえば、国家の代わりとして当事者とつながってしまう。しかし、それはビジョンを欠いたものでしかない。