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長崎県の関係者によりますと、学校の校則や指導の在り方が全国で議論になる中、県教育委員会が県立高校と県内の国公立中学校の合わせて238校を対象に、校則や指導の際の基準となる「学校のきまり」について調査した結果、全体の58%に当たる138校が下着の色を「白」に指定していることがわかりました。
NHK NewsWeb 21/03/05
頭髪や服装などは外観で判断できるが、下着の場合は外観から判断できるものではなく、わざわざ見せなければならない。外観で判断できるような状態であるなら、それこそ問題だ。それが「学校のきまり」であるのだから、実施しているかどうかはさておき、「検査」が前提とされている。検査者に下着を見せなければならない、と仮定する生徒の屈辱感は、いかばかりだろうか。「きまり」に反抗・順応するにしても、隠されているものを見せて、はじめて成立するのだから、不条理極まりない。そしてそれは、悪意で解釈すれば、「きまり」であるから、主観的な判断で厳格に強要されかねない。
「学校」も社会の一形態であるのだから、校則なども外部からみれば「過剰の規制」であると見られることへの理解が必要だろう。どんなに優秀な生徒であっても、いつも学業などを気にかけているわけでもなかろうに。下着の色よりも誘惑的なものはいくらでもあり、それらの多くは禁止できない。