サンガの寅さん

中学生が理解、批判できる、をモットーとしていますが、記事が健全な中学生には、不適切な内容のこと、もあります

新潮45休刊

 アマゾンで調べてみると、杉田水脈論文の掲載された『新潮45』8月号が¥2,150、その論文への擁護特集が組まれた10月号が¥3,300という皮肉な(予想された)ものとなっている。それらは新聞広告を目にしただけで、「またか、ネット上にあるあれね」という印象のみで、読もうという気は不愉快になるだけだから、今もっておこらない。まず「ヘイト」ありきで、それを前提としてのものなのだろう。
 新潮社は9月25日に、

―――引用―――
 しかしここ数年、部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていたことは否めません。その結果、「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」(9月21日の社長声明)を掲載してしまいました。このような事態を招いたことについてお詫び致します。
 会社として十分な編集体制を整備しないまま「新潮45」の刊行を続けてきたことに対して、深い反省の思いを込めて、このたび休刊を決断しました。
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 と表明している。しかし、いきなり休刊(廃刊?)というのはいかがなものだろうか。それでは、この件については「これでおしまい」と、幕引きになってしまうだけではないか。せめて、同紙紙上において「休刊問題」も含めて、検討すべきであった。とりわけ、ノンフィクションを扱っていたのだからこそ、「なお」とより残念に思う。それでも、新潮社という編集体制の整っているとされている出版社から、発信されたものであったために、大きく取り沙汰されたのであろうから、まだメディアの良心が機能している、と考えるべきかべきか。