10連休
来年五月一日の「新天皇即位日」を一年限りの祝日とすると閣議決定したため、来年のゴールデンウィークは10連休となる見込み、との報道があった。「新天皇即位日」が祝日となるのは良いことだと思う。また、10連休というのもそれ自体としては良いことだと思うが、祝日を設けて半ば強制的に、というのはいかがなものか。祝日がなければ休みがとりづらい、という商習慣を改めなければ「働き方改革」などあったものではない。
仕事優先や職場関係により、思うかまま休日がとれない現状で、人権意識の向上で労働時間の削減が主張されるジレンマを政府主導の「祝日政策」(?)でお茶を濁しているようなものだ。
やたらと、とってつけたような祝日が多いのもそのためだろう。祝日が増えたと喜ぶべきではない。祝日がなければ休みが取得できない、という現状を憂うべきだ。
では、休日のためではない、共有すべき祝日とは。私見ではあるが、以下に挙げてみる。
元日
建国記念日 伝説よりも沖縄返還の5月15日のほうが国家基盤にふさわしい、とは思うが。北方領土が返還されれば変更される。
春分の日
憲法記念日 日本国憲法公布の「文化の日」だけで良しとも思う。
秋分の日
文化の日 天長節を起源とするものではない。
勤労感謝の日 収穫を感謝する新嘗祭であることの意義
天皇誕生日
以上に、「夏至」と「冬至」も加えるべきか。「盂蘭盆会」は、とも考えるが、地域差があるようなので、強要のようになってしまう。