サンガの寅さん

中学生が理解、批判できる、をモットーとしていますが、記事が健全な中学生には、不適切な内容のこと、もあります

不作為の責任

COCOA新型コロナウイルス接触確認アプリでの不具合が発生していると、android版で二月三日、iPhoneでも十七日に報じられている。その不具合は四カ月のあいだ放置されたままであった、らしい。この間、厚生労働省は感染対策などで多忙で、また人材不足であった、という見方もあるが、報道後、修正版を配布しているから、放置していたとの批判は当然だ。感染拡大対策として有望視されていたアプリ、であるにもかかわらず、それを配布しただけで、検証も活用もしていないということか。これが適切に機能していれば、第三波はなかっただろうし、未然に防げたはずの亡くなった方、重症化された方もあったろう。

官僚は「国民全体の奉仕者」であるが、その姿勢はなく、不作為の罪、未必の故意として、国民軽視と非難されるべきだ。

今国会では、農林水産省総務省の「接待」が取りざたされているが、この問題は例のごとく「政局」がらみの傾向がある。それよりも重視すべきは、この「アプリの不具合放置」への断罪であり、政府を含め与野党一丸となって取り組まなければならない。責任者の謝罪で済ますべきレベルの問題ではない。